'99/10月の業界裏話

皆さんお元気でしょうか?先回は菓子業界に本格的な需要シーズン到来を告げる流通卸各社の「秋季見本展示会」の模様をお伝え致しましたがいかがでしたでしょう?
一般消費者の皆さん方には、初めて見る光景だったでしょうから、結構楽しんで頂けたのではないか?と思います。
さて、今回は 七五三もあることですし、これからのシーズンに欠かせないキャンディーの出来るまで(とはいっても、ただ単なるキャンディーでは面白くありませんので、手作りにこだわって「仕込み(組)飴の出来るまで」)をお見せしたいと思います。
え〜まず、キャンディーって結構皆さん身近な存在として買ってみえると思いますが その分類をしてみたいと思います。大別すると…「ハードキャンディー」と「ソフト キャンディー」と文字通り「固い」と「軟らかい」に分けられるんですが、今回は 主流の「ハードキャンディー」について更に細分する事とします。
@スタンピングキャンディー……最もポピュラーなキャンディーの形態で、多分皆 さんが買われるほとんどの商品がこの製造形態で す。キャンディー生地をマシンガンのような型打 ち抜き機でガンガン打ち抜くので量産に適してい ます。Aデポジットキャンディー………こちらは最近増えてきた形態で、駅の売店やCVS などで多いスティックタイプのキャンディーに良 く使われる形態です。ドロドロに溶けた状態のキ ャンディー生地を型に流し込んで成形するので、 舌触りが滑らかなのが特徴。
B仕込み飴(組飴)…「どこを切っても、同じ柄」で知られる手作りの細工飴。@Aとは違って ほとんど職人さんによる手作業のため、量産は利 かないが個性的な商品が作れる。 その他、形状によって「棒付き」の物や「型押し」の物など有りますが、生産方法で 代表的な物はこの3種に分ける事ができます。
ということで、大体キャンディーについてはお分かり頂けたでしょうか?
さ、では早速ご覧頂きましょう。 この模様も門外不出、他ではめったにお目にかかれないものですので、どうぞお楽しみ下さい。
また、皆さんからの感想もお待ちしていますのでどんどんメールをお寄せ下さいね。では、行ってみましょう。

仕込み(組)飴ができるまで
仕込み(組)飴はあくまで手作りでやってます!
というより、手作りでしかできないんです

表示を少しでも速くするために、小さな画像を使用しています。
画像をクリックすると大きな画像でハッキリ見ることができます。
©Mt-Fuji,Asano-Seika

キャンディーは、基本的に砂糖・水飴・香料・酸味料などを主原料に作られます。 まず、最初に砂糖・水飴を熱伝導の良い銅製(アカ)の鍋に入れて加熱しておきます。
最近、東欧諸国への輸出などの商品は、遺伝子組換えなどにも規制が厳しく、原材料の水飴などにも細心の注意が払われ、非組替え原料を使用した商品も作られています。やはり、食品は口に入る物ですからそこら辺の配慮は充分されているんですね。
加熱することで砂糖と水飴がドロドロに溶け合って煮詰まり、キャンディー生地ができあがります。
この時の
温度は150度以上にまで達し、まるで溶岩のようです。
さて、今回は「モンチッチ」キャラクターで一世を風靡した人形メーカー「セキグチドールガーデン」さんからご注文のありました「モンチッチ」キャンディの製作に入ります。このスケッチは、先日先方から送られてきたイメージ画像を、キャンディ製作用にリメイクした物です。絵で書いた物をキャンディに仕上げるのは、ある程度限界がありますので、お互いが譲歩し合える元絵を作るのが結構大変です。この元絵は、ただ単に見本として描かれている物ではなく、これでも「設計図」に相当する物で、「どの部分にどのくらいの色を付けた生地が必要か?」ということを書き記したものです。
煮詰まった生地を冷却板に移し、ある程度の温度になるまで荒熱を取ります。
この
「ある程度」が職人の腕の見せ所でもあります。

荒熱が取れたところで、香料や酸味料などを加えさらに冷まします。この時あまり高温のままで香料や酸味料などを加えると熱の影響でそれらが蒸発してしまうのでここも職人の腕の見せ所です。今回はオレンジ・いちご・ミントの3種類をご注文頂きましたので、それぞれのフレーバーが用意されています。

また、仕込みの飴は飴で絵を作っていくようなものですから、各パーツ毎に必要な生地を感で切り分け、色素で色づけを行います。今回のご注文では、赤や黒、茶色などが使われていますのでそれらが用意されているようです。

白い部分に使用する「白生地」は、透明の飴を引いて空気を含ませて作り、その他の色のパーツも用意しておきます。

準備が整ったところで、いよいよパーツの加工に入ります。スケッチを元にどこに・どの色の生地が・どれだけの量・どんな形で必要か?といった具合にパーツを作って行きます。

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